やさしさという貯金をしておくと、ありがとうという利子がつく

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8月に入り、相変わらず連日の猛暑が続いていますね。
何をするにも、汗ダラダラ、身体ヘトヘト、頭イライラになりがちな、暑い夏の日々。
そんな時だからこそ、心だけは爽やかになれる素敵な詩を一つご紹介します。
 
あなたの周りは「やさしさ」であふれてる

『貯金』
私ね 人から
やさしさを貰ったら
心に貯金をしておくの
さびしくなった時には
それを引き出して
元気になる
あなたも 今から
積んでおきなさい
年金より 
いいわよ
柴田トヨ  詩集「くじけないで」より

この詩の作者は、「100歳の詩人」といわれた柴田トヨさんの詩です。101歳で亡くなるまで飾らない言葉でたくさんの心温まる詩を残されました。きっと、トヨさんの心の中には、たくさんのやさしさが貯金されていたのでしょうね。
私たちは、人に何かしてあげたこと、はよく覚えているけれど、してもらったこと、は意外と忘れているもの。毎日たくさんのやさしさ(=恩)を受けているのに、なかなかその恩に気づくことができないでいます。
朝、食べたご飯は誰が作ってくれましたか、そのお肉や野菜は誰が育ててくれましたか?
昼間、職場や学校に着て行った洋服は誰が作ってくれたものですか?
夜、ゆっくりお風呂に入り、お布団の中でぐっすり眠れるのは、誰のおかげですか?
今日、ニコッと笑えたのは、誰のおかげですか?
これ全部、「当たり前のこと」だなんて思っていませんか?
たった1日を振り返ってみても、何一つとして自分一人で成し遂げたことなんてないはずです。
あなたが1日を過ごすために、世界中の誰かがあなたのために一生懸命頑張っているのです。
してあげた、ことではなく、してもらったこと、に目を向けてみてください。
大切なのは、恩を知ること、そのやさしさに「気づける」かどうか。
その「おかげさま」に、「ありがたい」な、と感謝できるかどうか、です。
おかげさまは「お陰様」と書くように、本当のやさしさは目に見えにくく気づきにくいものです。
ありがとうは「有り難う」と書くように、当たり前のことではなく大変貴重なことなんです。
「やさしさ」貯金と「ありがとう」利子
今からでも遅くはありません。
人からいただいた「やさしさ」を見つけて貯金しておきましょう。
将来の年金に頭を悩ませるくらいなら、預金通帳とにらめっこするくらいなら、心の中の通帳に「やさしさ貯金」しませんか?
きっと世の中で一番信頼出来る貯金ですよ。
『蔵の財より身の財すぐれたり、身の財より心の財第一なり』(日蓮聖人「崇峻天皇御書」)
銀行に貯金している金銭なんかより、身体の方がもっと大切、そしてその身体よりも何よりも心の中にある宝が一番大切なんです。
誰かから受けたやさしさ、やさしい言葉、それはまさに心の財産です。
心に貯金したやさしさは、なくなることはありません。
むしろ、そのやさしさはどんどん大きくなり、「ありがとう」と言う形へと変わって、心の中に幸せが広がっていくことでしょう。
そして疲れた時は、そっと心の中から引き出してみましょう。
たくさん貯まった「ありがとう」の幸せな利子が、きっと、あなたの心を癒してくれるはずです。
ん?やさしさをもらってばかりでいいのかって?
そうです、この続きがもっと大切です。
それは、次回のブログで。
to be continued!

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