春のはじめのおよろこび

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あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
 
一年の始まりの「お正月」。
みなさんはどうお過ごしですか?
家族でおせち料理やお雑煮を食べたり、友人からの年賀状のお便りに微笑んだり、親戚が集まってお互いの近況をお話ししたり、子どもたちの成長を願ってお年玉を渡したり…
お正月は楽しく、おめでたい日ですよね。
日蓮聖人も、「春の始めの御悦(およろこび)、花のごとくひらけ、月のごとくあきらかにわたらせ給うべし」と、お正月(春の始め)は、まるで花が綺麗に咲き誇り、月が丸く満ちて明るく照らしているように喜ばしくおめでたいものです、とおっしゃっています。
さて、今年(平成25年)は「巳年」、正式には「癸巳」(みずのとみ)の年です。
「癸」(みずのと)は「はかる」を表し、「ものさし(基準)をもって筋道を立てて物事を考える」という意味があります。
そして「巳」は、蛇が冬眠から目覚めて地上に出てくる姿を表しており、「新しく起こる、始まる、定まる」などの意味があります。
つまり「癸巳」の本年は、しっかりと自分なりの目標を定めて筋道(計画)を立てて、新たなチャレンジをする一年といえるでしょう。
 
“一年の計は元旦にあり!”と言いますが、ぜひみなさんも、お正月の間にしっかりと自分の目標を立てて、何か一つでもいので、新しいことにチャレンジする一年にしてみてはいかがでしょうか?
 
また「巳」の特徴として、探究心と情熱があり執念深いといわれる一方で、恩を忘れず助けてくれた人には恩返しをするともいわれています。
新しいチャレンジと成功には、必ずその「おかげ」(お陰)になってくれている方々がいることを忘れてはいけません。
普段何気なく一緒に暮らしている家族や、元気をくれる友人、大切に見守ってくださっているご先祖さま、お祖師さま。
勢いがあり盛んな時を「巳の時」といいますが、何かに突き進んでいるそんな時こそ、自分の身の回りの方への感謝の気持ち、「おかげさま」の気持ちを心に持ち続けることが大切です。
 
 
「正月の一日は日のはじめ、月の始め、としのはじめ、春の始め。此をもてなす人は、 …(中略)… とく(徳)もまさり人にもあいせられ候なり」とは、日蓮聖人のお言葉です。
お正月の1日は、日の始め、年の始め、春の始めです。
その節目のお正月を大切にする人は、人徳が備わり、みんなから愛される人になれます。
 
大切なお正月は気持ち安らかに笑顔で過ごしましょう。
そしてその笑顔のままで無事に一年を過ごせるように。
皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。 合掌

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