妙法は土佐の山間より

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4月28日(土)

日蓮大聖人が初めてお題目を唱えられたご聖日に、第51回日蓮宗高知県宗務所主催立教開宗会並國祷会が池川善法寺にて開催されました。

池川は仁淀ブルーのブランド化に力を注いでいる水質日本一の仁淀川のすぐそばのお寺です。

仁淀川水系の上流に位置し、法要前の緊張した静けさの中では、川のせせらぎしか聞こえてきません。

大変小さな本堂であることから、高知県のお檀家様を2つのグループに分けさせていただき、同じ法要を2回修するという形で開催されました。


大型連休の初日、雲一つない快晴、川の上から漂ってくるそよ風吹く中での法要は、ご参加の皆様の胸を打ったようです。

人口2000人、檀家12軒の小さなお寺ですので、仏具や皆さまおもてなしする道具、待合の部屋、、すべてが不足しておりました。
そのため、ご案内には
駐車場はお寺から徒歩5分の位置にあること
待合室はお寺の近所の集会所であること
座布団も椅子も用意できないので、各自で持参していただくこと
ごみは全て持ち帰ってもらうこと
などなど。。

注意事項の多いお参りを強いてしまいました。

しかし、ありがたいことに、高知の西端の街の宿毛や柏島、さらには大豊はじめ、高知県中から大勢のお檀家様に来ていただきました。

最後の宗務所長のご挨拶にもありましたが

「善法寺の高齢のお檀家様の微細にわたってのお掃除等の準備、当日の細やかな心遣いが、仏様、日蓮大聖人に通じて、このような素晴らしいお天気になったと思います。お題目は本当にありがたいですね」

という大変ありがたいお言葉を頂き、会場寺院としても
「やって良かった、皆様に来ていただけて良かった!」
と思える立教開宗会となりました。

縦長の川を手前にした写真は、川向こう、大きな樹木に隠れていますが、屋根が見えるのが善法寺です。

法要がすべて終わって、お寺の近くの橋の上から撮った川の様子。

不自由ばかりを強いてしまったお参りでしたが、このきれいな川のお寺へ参拝したことを少しでも印象強く覚えていただきたく、特別の御首題を丁寧に書かせていただくことで、御報恩にさせていただきます。。

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