人生最後に通る道きれいに…

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
記事の内容やリンク先については現在と状況が異なる場合がありますのでご注意ください。

笠岡におられる方のお話です。
この方の地区は人生最後の斎場へ登る道路に面している。山深い道の草むらにはゴミ、ペットボトル、残飯が散乱して汚い。7年以上もそれらを拾ってかたずけている方がおられます。軽トラックを止め、徒歩で集め、分別し、出している。地区のごみステーションの係りもしていて骨壷の箱なども分別して出していたそうです。斎場への道の事も含め見かねた奥さんが、「人さまにばかみたい、と言われたのでやめて下さい。」と言った。にもかかわらず、数年たってもやめない。一昨年、「お母さんよ、僕がなぜゴミ拾いをするのかしっとるか。あの斎場へ行く道はなぁ、人間がこの世で人の姿をして通る最後の道なんで。帰りは白木の箱にはいっとるんで。だからきれいにして通らせてあげようと思っているんだ。」と。奥さんは「…。」絶句したそうです。その後、自身の手術回復後も続けているそうです。
さぁ、では、わたしも広い境内の観音寺のはき掃除に行ってまいります。

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
記事の内容やリンク先については現在と状況が異なる場合がありますのでご注意ください。

一覧へ