岡山北斎場(星空の郷)

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昨年12月から稼働を始めた岡山北斎場(星空の郷)に初めて行きました。

山陽新聞(2021年11月15日)の記事によると岡山北斎場の概要は以下のとおりです。

『岡山市が北区富吉に整備していた「岡山北斎場」が完成した。
岡山桃太郎空港(同日応寺)近くの県道岡山賀陽線沿いの産業廃棄物処分場跡地を市が取得、建設した。建物は鉄骨・鉄筋一部地上3階地下1階延べ約7千平方メートル。告別棟、火葬棟、待合棟で構成する。
火葬炉は動物用を含む14基。1日最大24組まで受け入れられる。通夜や告別式の会場となる貸室があるほか、待合室12室、収骨室と見送り室を各4室設けた。駐車場は一般車とバスで約150台分を確保。県道からの進入路と陸橋も新設した。
2013年度に事業着手。造成などを経て20年4月に建物に着工し、9月末完成した。総事業費は約63億円。
愛称は「星空の郷(さと)」とした。指定管理者の火葬炉メーカー・富士建設工業(新潟市)が運営を担う。
市の斎場は東山(中区門田本町)と西大寺(東区富崎)があり、20年度の火葬件数は約7200件。市は40年度には年間9600件に増えると見込み、岡山北斎場を整備した。西大寺斎場は、瀬戸内市と共同で建設する新施設の完成後に閉鎖する方針。』

平成31年にリニューアルした東山斎場と同時に北斎場も開場する予定でしたが、地元の反対運動などもあり建設が遅れていました。

実際に行ってみると真新しい美術館のような建物です。一般駐車場は建物より一段下がった場所にあり、階段またはエレベーターで建物に入ります。内部もすっきりとした現代的な内装になっています。

東山斎場と違うのは告別室と火葬炉が別の部屋にあることです。告別室でお経を上げて最後のお別れをした後、棺は隣の部屋に移動して火葬炉に収められます。また、火葬にかかる時間は東山斎場に比べて10分程度長く、約1時間40分かかるようです。今回、待合室などは見ていませんが、施設は全般的に現代的で清潔感にあふれ、生とか死とかを感じさせない生活感のない空間に見えます。

岡山北斎場は岡山空港のすぐそばに位置していますから、市内中心部からはかなり距離があります。妙勝寺からだと昼間の交通渋滞のない時間帯で片道約40分かかります。渋滞する時間帯や葬儀会場の場所によっては1時間近くかかる場合もあるでしょう。

火葬時間が少し長いこと、施設が広く移動に時間がかかること、職員がまだ慣れていないこと等により東山斎場利用の場合と比べて、仕上げ(お骨揚げと初七日忌取越し供養)までにかかる時間は約1時間半~2時間くらい多くかかりそうです。やはり市内中心部でのご葬儀の場合は東山斎場利用がお勧めです。

真冬の寒い時期だと岡山空港方面に向かう道は降雪や凍結の可能性もあります。自家用車利用の場合は注意が必要です。また、県道岡山賀陽線から北斎場に入るためには側道から左折して陸橋を渡るのですが、その進入路の看板に「岡山北斎場」の文字がなく、「星空の郷」としか書いていません。うっかり通り過ぎるとUターンするのも大変ですからこれも注意が必要です。

北斎場の開場と同時に、東山斎場は一日あたりの火葬の受け入れ件数を減らしました。従来は斎場がお休みになる友引の翌日と翌々日の2日間は一日あたりの火葬受け入れ件数を30件に増やしていたのですが、これを平日と同じ24件に減らしました。これにより友引明けの東山斎場の予約は以前よりも難しいようです。
「あちらを立てればこちらが立たず」と言ったところでしょうか。
 

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