『日蓮宗と戦国京都』

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昨年、岡山県宗務所主催の夏期講習会でご講演いただいた河内将芳先生が新刊を上梓されました。
『日蓮宗と戦国京都』がそのタイトルですが、昨年岡山でご講演いただいた「大覚大僧正」についても紙数を割かれています。日像上人に始まる日蓮宗京都開教の様子から「京都おおかた題目の巷」と呼ばれた室町時代の隆盛を経て、「天文法華の乱」から「安土宗論」にいたる京都における日蓮宗の変遷を、歴史的史料に基づいて分かりやすく描き出されています。

第1章 題目の巷へ  南北朝・室町時代
1 日像と大覚
2 日蓮宗と延暦寺
3 日蓮宗をささえた檀徒のすがた
第2章 戦国仏教へ  室町時代から戦国時代
1 寬正六年、文明元年という画期
2 応仁・文明の乱後の繁昌
3 題目の巷
第3章 天文法華の乱  戦国時代
1 天文法華の乱前夜
2 法華一揆と衆会の衆
3 天文法華の乱
第4章 十六本山会合の成立と展開  戦国時代から信長の時代
1 会合の成立 
2 諸寺勧進
3 会合と安土宗論

河内将芳(かわうちまさよし)先生は、1963年、大阪府生まれ。京都府立大学文学部卒業の後、中学・高校の教諭を経て、研究生活に入り京都大学にて博士号(人間・環境学)を取得。現在、奈良大学文学部史学科教授。日本中世史専攻です。

『日蓮宗と戦国京都』(淡交社刊 280ページ 1800円) は、Amazonでも入手可能です。おすすめの一冊です。

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