十一月 なまぐさ説法

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ちょうどこの説法が届く頃に大型の台風が迫ってきている頃です。と。前回も書かせていただきました。デジャブではありません。台風26号、猛烈な台風らしいです。今年猛烈な台風は7回と過去最高らしいですね。日本に来たらまた吹き飛ぶものが無いように身の回りを気にかけましょう。
さて今月は数字についてです。お参りにご自宅へ参りますと、お線香は何本立てるのがいいのですか?と、お尋ねになられる方がよくいらっしゃいます。やはり数というのは気になるものです。月に一度の御回向にお参りさせて頂くときはお線香を三角形に、手前に先端が来るように三本立ててお参りいたします。普段は一本でいいですよとお答えしていますが、一本でも続けて立てるのは大変危険です。まだ灰の下には高温のお線香が残っている場合があるのです。そのまま立てると下から燃えて行き火事の原因になることがあるので気をつけてください。
この3という数字は仏教ではよく出てきます。三昧(ざんまい)・阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさんみゃくさんぼだい)・三宝(さんぼう)・三界(さんがい)等です。探すとまだまだあるでしょうね。仏教に出てくる数字は奇数が多いですね。
また、仕事には三を使えと言います。企画書は三枚三要素。プレゼンは三プラン。社内政治は三方良し。説得には三すくみ。仕事に成功するには三を駆使すると良いらしいですね。これも仏教と通じるのかもしれません。
仏教では三は吉祥を表します。いわゆる幸せの数字ですね。アジア文化圏では奇数は陽数(吉兆の数)とされています。三を重ね、さらに吉兆である奇数の最大数とされる九を加えることでこの上なくめでたい、となります。三々九度を思い出してみてください。7という数字も仏教では成就を表し大切にされています。この世に7に関することも多いのです。ラッキーセブン・ドから始まる7音階・虹の色(7色)・また、1日で熟睡出来る時間は3時間程度と言われています。24時間から3時間を引くと7で割り切れます。また、最後の食事を終えてから7時間後に体は自動でメンテナンスを始めます。その7時間後にゆっくり休めるように、熟睡できる時間にすることが体を健康に保つ秘訣です。八時頃に食事を終えると、ちょうど午前2〜4時の間にになりますね。昔の人はこの時間に幽霊が出る丑三つ時と脅してしっかり休むようにしつけました。理に適っているのです。
南無妙法蓮華経の文字数も七文字です。妙法蓮華経は何度も生まれ変わっていく永遠の魂を指します。先ほど書きましたように7の数字は仏教では成就を意味します。永遠の魂の成就、つまり成仏ですね。南無妙法蓮華経と心の成就を願って、今月も一歩づつ精進いたしましょう。
                                          法華寺 霊神祭引用
 

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