懺悔滅罪

懺悔なくして進歩はない ~懺悔とは、平易で前向きな行いです~

日蓮聖人のお言葉

 懺悔とは、仰々しい儀式ではなく、これまでの在り方、行いを反省し、改善しようとすることです。この反省と改善によって人は進歩してきました。
~3匹の子豚~
『さんびきのこぶた』は、イギリスの代表的な童話です。
 長男の豚は、すぐにできる「わら」で家を作りますが、オオカミがひと吹きすると簡単に吹き飛ばされてしまいます。
 次男の豚は、手軽な「木」で家を作りますが、同じようにオオカミの息で吹き飛ばされてしまいます。
 三男の豚は、時間と手間をかけて頑丈な「レンガ」で家を作ります。オオカミがいくら息を吹きかけても家はびくともせず、子ブタたちは難を逃れます。コツコツと努力して丈夫な家を作ることの大切さを伝えています。
 現代では高層ビルやマンションが建てられます。反省と改善の積み重ねにより現代技術まで発展したのです。

 他の例を挙げると、履き物の脱ぎ方です。乱雑に脱ぎっぱなしにすると、履くときに手間取ってしまいます。そこで、上がる時に入り口向きに履き物を揃えておくと便利であることが分かった。さらに、そのようにすることで美しさがあると感じるようになります。「便の良さ」から「礼節」が起こり「美しさ」に繋がると学べるのです。

 懺悔こそ、自らの反省と進歩に繋がる行いなのです。

 

懺悔滅罪

身延山久遠寺の朝勤

 日蓮宗における「懺悔滅罪(さんげめつざい)」とは、自らの罪や悪業(あくごう:過去世から現在に続くのもの)を心から反省し、お題目を唱えることで罪障を消滅させ、本来の清らかな心を取り戻す修行です。仏教では「ざんげ」ではなく「さんげ」と読みます。
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 懺悔とは:自らの犯した罪(身・口・意の三業による過ち)を認め、仏や神仏の前で素直に罪を告白すること。
 滅罪とは:その罪や過ち(業・因縁)を悔い改め、消し去ること。
 無始以来の罪:現世だけでなく、遠い過去世(無始)以来知らず知らずのうちに重ねてきた罪業を滅することに重きを置きます。
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『法華経』こそ懺悔滅罪の力を持つお経です。日々の「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」の唱題こそ懺悔滅罪の実践です。
 唱題行:日蓮宗では、「南無妙法蓮華経」のお題目を一心に唱えることが、過去の罪障を消し去る最上の手段(慧日)と教えます。
 勤行では懺悔文(さんげもん)をお唱えし、自らの心を正します。本行寺での祈祷会や朝勤では、懺悔滅罪の法要や読経が行われています。