慈眼寺について

ごあいさつ

 千二百有余年昔、日光開山の祖勝(しょう)道(どう)上人(しょうにん)は開山を記念して「一刀三礼御作」(一度斧を入れるたびに三度拝んで魂をこめたという)により、中禅寺立木観音・日光清滝寺千手観音と当山鬼怒川慈眼寺の十一面観音との三体を一本の桂の大木から造られましたので『一木(いちぼく)三体(さんたい)観音』と言われています。
 従って、奈良朝の末期に同上人の手によって『慈(じ)眼寺(げんじ)』として開基され当時山岳仏教の盛んな頃この地一帯を寺領をとして隆盛を極めたと言われております。
 明治「戊辰(ぼしん)の戦役(せんえき)」で伽藍(がらん)悉(ことごと)く焼失(しょうしつ)したが、観音様の御尊像は不思議の霊験(れいけん)を現わし無事だったことから『下野(しもつけ)の秘仏(ひぶつ)』と称(しょう)されています。
 その後、再興(さいこう)百年閉ざされていた観音様のお姿も各方面からの強い御依頼があり公開されています。また、徳川家康公の相談役として黒衣(こくい)の宰相(さいしょう)と言われた天海(てんかい)大僧正(だいそうじょう)は景観のよいこのお寺をたいへん好まれたと言われているが大僧正はのちに当時と同じ『慈(じ)眼(げん)大師(だいし)』を号しています。
 
<ぼけ除けおさすり地蔵尊>
 慈(じ)眼(げん)大師(だいし)は一〇八歳という長命(ちょうめい)で老(お)いて益々(ますます)頭脳(ずのう)聡明(そうめい)であったことにあやかり『延命(えんめい)ぼけ除け長寿祈禱』を執行しています。特に現代において大きな社会問題になっている老人ぼけを予防して身体安穏・除災招福をもたらす『願かけおさすり地蔵尊』が安置されています。古来(こらい)より霊験(れいけん)あらたかな慈眼寺の「躍動(やくどう)を志(こころざ)す祈願」をお勧(すす)めいたします。
 

住所

〒321-2521 栃木県日光市藤原249

正式名称 藤原山 慈眼寺(じげんじ)
住所 〒321-2521 栃木県日光市藤原249
電話番号 0288-77-0484