よもやま話

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 本日冬至を迎えました。マヤ文明の暦では、本日が最後の日で明日から新しい暦となるとか。。。
 
 当山では、年末年始に授与する御札・幣束の開眼祈祷を行いました。魂入れしたものの殆どが手作りですので、毎年格別な気持ちとなります。来年も皆様に「御多幸と御安心」をもたらしますように。
 本年、大変印象に残るご葬儀がありました。簡単にご紹介させて頂きます。当寺のお檀家さんでは無いのですが、他寺の脇僧としてお手伝いさせていただいた方のご葬儀です。
 故人は、昔から私とも面識があり、とある料理屋を旦那さんと経営されていました。旦那さんは既に他界され、故人も数え92歳でした。夫婦共にご親戚が多く、そして面倒見が良く、甥や姪が訪ねて来たらお昼時や夜には必ずご飯をご馳走されていらっしゃいました。ご親戚だけで、100人以上の弔問があり、その多くの方が「○○ばあちゃんには、世話になった。ありがとう。」と最後のお別れの時に泣いていらっしゃいました。とても「心」があり、感動したお葬儀でした。
 故人がお亡くなりになって、半年以上が経ちますが、現在でも、故人のお墓には毎日のように献花があるそうです。
 人に真に尽くした方は、末永く偲ばれます。この気持ちが故人を仏とし、故人が我々を仏の世界に導き護って下さるのかと思います。
 故人のように、戦争の厳しさを体験し皆で助け合う人情を持ち、経済観念に左右されない方々が減りつつあります。物は無くとも心が豊かな強い日本人の世代です。そのようなご年配の方々とお話出来ることが楽しみで仕方ないので、まことに残念です。 
 私たちの世代も、どんなことがあっても心は豊かでいたいものです。
 本年も無事に終わろうとしています。本年も多くの方々に支えて頂きました。

 皆様に心から深謝するとともに、来年のご多幸をご祈念申し上げます。
 

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