LINE法話「繋がり」

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通勤途中の方、通学途中の方、またはご自宅でお過ごしの方、皆さまそれぞれに朝の大切なお時間をお過ごしのことと思います。今日も三分間ほど私のお話にお付き合い頂けないでしょうか。どうぞ宜しくお願いします。

今年の11月15日に世界人口が80億人を突破するとの見通しを国連が発表しました。80億人って言われても、数字が大きすぎて正直ピンとこないですよね。

不思議なことに、この世界には80億も人間がいながら、頭の先から足の先まで全く同じという人はいません。それは、生命の設計図である「遺伝子」がちょっとずつ違うからに他なりません。

現代の科学技術の進歩は凄まじいもので、遺伝子の情報を分析することで、私たちのルーツを知ることが出来るそうです。

大変興味深いことに、そうやって現代人の持つ遺伝子を分析してルーツを辿ると、約二十万年前から十二万年前にアフリカに住んでいた一人の女性に辿り着くのだそうです。

この分析結果は、私たち人類が、ある一人の女性を共通の祖先に持っている可能性が高いことを意味しているのだそうです。
それはあたかも、全く関係が無いと思われた無数の小川を辿ってゆくと、たった一つの源流に辿り着くようなものです。

「袖振り合うも他生の縁」という言葉を御存知でしょうか。

道すがら、見ず知らずの人と偶然に着物の袖が触れ合ったことも、実は前世からの深い繋がりがあった、という意味です。

これまでに地球上に生きていた人類を総計すると、1082億人になるそうです。もはや想像を絶する数字ですが、そんな大きな大きな流れの中に、今、私たちが生きていること。そして1082億の命の一つひとつが小川のように繋がりを持っていて、それらが一つの源流に統合されることを考えると、その壮大さに思わず息を吞んでしまいます。

過去から現在、現在から未来へと絶えず流れている大きな「命の河」の中で私たちは今日を生きております。

生きていることへの感謝の心こそが「南無妙法蓮華経」のお題目なのではないか、と思うのです。偶然の積み重ねの結果、今生に授かった命に感謝して、毎日を生きていきたいですね。

それでは、お気をつけて。

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