研修員ブログ 第十二回 「帰れる喜びと寂しさ」

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
記事の内容やリンク先については現在と状況が異なる場合がありますのでご注意ください。

皆さんこんにちは。研修員の松井大宗です。
いつの間にか日足が短くなり、もう十一月……。
今月でこの研修所も終わりを迎えます。
いざ終わるとなると、名残惜しいですね…。
これまで以上に時間を無駄にせず精進していきます。
 
10月20日以降も講師の先生をお呼びして御講義を頂いたり、
所外での研修がありましたが、
最も印象に残っているのが精神科病棟研修です。

10月25,26日の二日間、滋賀県長浜市の長浜赤十字病院に行って参りました。
初日は午前中に精神科病棟を見学させて頂き、看護師の方から精神疾患について御説明頂き、
また精神疾患を抱える患者様が入院されている部屋を拝見させて頂きました。
午後からはデイケアサービスに参加させて頂きました。
やはり普通の病棟、病室とは違い、独特な雰囲気に包まれており、
研修員一同その空気にのまれていました。病室もあらゆる事態を想定された造りで、
その設備には目を見張るものがありました。デイケアサービスでは皆さんが塗り絵、
裁縫等、自分の好きな事をされていました。
集中力では我々よりも凄かったです。
二日目は精神を抱える患者様の前でレクリエーションをさせて頂き、
午後は認知症の患者様の前で「西遊記」の劇と、
劇についての法話をさせて頂きました。
レクリエーション、劇、法話はそれぞれ参加される患者様に合わせて、
レクリエーションでは自分を表現する事の楽しさを知って頂くためにジェスチャーゲームを、
劇と法話は「面白くて解り易い」をモットーに企画しました。
研修員は準備の段階で手ごたえを感じていましたが、いざやってみると、
思っていた程の反応が得られなかったというのが正直な感想です。
しかし患者様の中には泣いて拝んでくれる方もいらっしゃり、「やって良かったな」と思えました。
 
今回の精神科病棟研修で我々はまだまだ未熟者であると思い知りました。
初期の頃に比べると多少は成長したかもしれませんが、まだ人を救える力はありません。
自分に対して改めて危機感を持つ良い機会となりました。
 
「最終日の前日を折り返しと思え」
 
私が学んだ言葉ですが、この言葉を噛みしめ、残りの研修に励んでいきたいと思います。

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
記事の内容やリンク先については現在と状況が異なる場合がありますのでご注意ください。

一覧へ