だんしんきょう 令和4年 3月号

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開催日:2022年03月01日

 
清水 元喜氏
全国檀信徒協議会常任委員
静岡県西部檀信徒協議会長
掛川市正願寺総代・護持会長
昭和16年7月21日生まれ
趣味:ゴルフ、庭いじり
 
 昨年は日蓮聖人降誕800年という100年に1度の記念すべき節目の年でした。日蓮宗檀信徒としてこのような年に巡り合えたことは誠に光栄なことと感じました。
 日蓮宗では大本山誕生寺をはじめ各教区、管区、寺院で記念法要や行事が企画されたことと思います。ところがこれまた100年に1度あるかないかという疫病の世界的流行。新型コロナウイルス感染症によって東京オリンピック・パラリンピックなどのイベントや伝統的な祭りなどが延期や中止、規模を縮小しての開催を余儀なくされました。
 身近なお寺の行事・法要も人の密集を避けての実施となり、葬儀のありようも変化していきました。核家族化が進み、少人数で家族葬を行い、墓を作るとあとあと面倒だから散骨で済ませたいという家庭が多くなったと聞きます。
 時代とともに新しい価値観や習慣が生まれることは悪いことではありませんが、古来培われてきた日本独特の貴重な価値観、習慣、絆などがいとも簡単に失われ、ひいてはモラルの低下や信仰心の薄れになってしまうとすれば大変悲しいことです。
 日本の多くの地方ではひと時代前までは、ある家で葬儀が営まれるときは、近隣の住民が死亡届、お寺への連絡、近隣住民への通知、火葬場の手配、送迎車の手配、駐車場の確保などについて、喪主の意向に従って自主的に手伝いをする習慣がありました。喪主にとっては弔問客、親類縁者への対応などで多忙を極めているときに、有り難いことでした。世の中の仕組みが変わり、価値観が多様化した現在でも続いているところも数多く遺っていると思います。このようなことは同一地域で長年にわたり生活を共にしてきた住民たちの宗派を超えた固い絆の賜物であると思います。
 多くの日本人の心の奥には簡単に言葉では表現できない大切なものがしっかり根付いているのではと思います。この心が篤い信仰心につながり、争いのない平穏な暮らしに結びついてほしいものです。
 私は身延山に近い静岡県に住んでおり、身延山には毎年1、2度お参りさせていただいています。中部横断自動車道が全面開通し、東名高速道、新東名高速道、中央自動車道と直結し、身延山インターも開設されたことで、自宅から2時間で身延山に行けるようになりました。沿道には富士山の絶景が広がり、南アルプス、駿河湾、伊豆半島が眺望できます。遠方にお住まいの皆さまも機会をつくり、身延山へ参拝下さい。
 私は80歳となりました。昨年はコロナのため実現できませんでしたが、今年は身延町の七面山敬慎院参拝を菩提寺で企画しており、3度目の参拝をする予定です。七面山は標高1989㍍あり、麓から4時間の登山です。80歳でエベレスト登頂を成し遂げた三浦雄一郎さんの足元にも及びませんが、健康に留意しながら挑戦したいと思っています。
 
 

 

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