だんしんきょう 平成26年 1月号

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1月号
仏縁による邂逅。それは身延山で開催された第一回檀信徒青年リーダー研修か
ら始まっていました。私が研修に参加させていただいた経緯はとても単 純で、
住職の一存でした。今までにも幾度となく色々な研修に参加する機会がありまし
たが、どれ一つとして住職の判断に間違いはなく有意義なもの で、私の信仰の
礎になっています。ですからこの度の研修も参加に迷いはありませんでした。
私も菩提寺で結成している青年信行組織『菩薩団』の会長を務めておりますの
で、リーダー研修も今の私に必要なご縁なのだと感じました。何より総 本山身
延山で開かれるというところに深い意義を感じました。研修では海外からの参加
者が多く、皆さんよく質問し、よく笑い、積極的で熱心でした。 そして私の曖
昧な英語に対しても親切で、その意を汲み取ろうとしてくれているのが伝わりま
した。文化の違いはあれども、お題目による仏縁によって 出会い、研修が終
わった今でも交流があります。
私が幼少の頃に住んでいた福井からも参加者があり、遠い記憶の中で同級生が
お寺の息子さんだったことを思い出し何気なく調べてみました。する と、その
同級生のお寺が日蓮宗だったのです。そして同級生は既に日蓮宗の住職となり活
躍されていました。インターネットを通じて連絡を取り小学生 依頼、25年ぶり
に当時親しかった友人たちを含め再会することが叶いました。もう会う機会もな
いのかなと思っていた同級生と再会できた喜びは筆舌 に尽くしがたいです。
私はもともと日蓮宗徒だったわけではありません。結婚し養子に入った家が日
蓮宗でした。ほどなくして義母が急逝し、初めてお寺と関わることにな りまし
た。菩提寺の住職は、熱心に日蓮宗やお寺に対する思いを私に語ってくれまし
た。用事がなければお寺に行くこともないと思っていた私が、いつ の間にか時
間さえあれば毎日でもお寺に顔を出すようになり、その変化は意識していたもの
ではなく、とても自然の流れでした。
住職は24時間いつでも親身になって檀信徒に尽くしてくれます。檀信徒がお寺
に行きたいと思うお寺づくり、相談しやすい環境づくりをしてくれま す。自ず
と信頼関係は深まり、私も日蓮宗のためにお寺のために尽力したくなりました。
私たち檀信徒がご先祖さまがお世話になっているお寺の支えに なることは大切
です。ただ僧侶からのアプローチも必要不可欠で、先々まで見据えたお寺づくり
が必要だと感じています。そのためには私は今後も住職 とともに精進してまい
りたいと思っております。
私が日蓮宗とご縁を持った今があるからこそ、知り合うことができた海外日蓮
宗徒の方、そして再会が叶った友人。全てが仏縁です。リーダー研修に 参加
し、自身の修行、勉強にもなりましたが、それ以上の大切なものを得ることがで
きました。とても有り難く感じて日々過ごしております。

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