だんしんきょう 平成29年 9月号

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開催日:2017年09月01日

奥田 智一 氏
全国檀信徒協議会常任委員
愛知県名古屋檀信徒協議会会長
名古屋市妙傳寺世話人
昭和19年1月1日生まれ
趣味:読書

 日蓮聖人降誕八百年に向けての顕著な動きが法要部会や結縁部会など各部会から出て参りました。
 中部教区の研修道場では日蓮聖人についての研修はもちろんのこと、降誕八百年における宗門の具体的な方針を再確認し、檀信徒協議会としてどのように行動すればよいかを考える機会をいただきました。当然のことながら中部教区長の指導、そして各管区宗務所長の旗振りで檀信徒協議会が動き始めてきたのは喜ばしく感じています。
 私の所属する愛知県名古屋宗務所管内では、昨年に引き続き今年も所長をはじめ所員の人たちの英知が結集され、10数回の行事が企画されて実行に移されておりますので、愛知県名古屋檀信徒協議会は全面的に応援・協力をさせていただいております。まさに僧侶檀信徒一体となって、降誕八百年に向かっての動きととらえています。
 とくに11月26日、総本山身延山久遠寺の法主・内野日総管長猊下をお迎えしての中部教区記念大会が開催されますことを受けて、中部教区長を中心に綿密な打ち合わせの会が頻繁に行われているところですので、素晴らしい記念大会になると信じています。
 そして、宗門運動「立正安国・お題目結縁運動」の活動方針として、「いのちに合掌」をスローガンに但行礼拝の精神に基づき、敬いの心で安穏な社会づくり、人づくりを推進しています。
 宗徒の1人としてわたくしは人さまにお会いした時、合掌して明るい挨拶をするよう心がけています。檀信徒の役員自らがいのちに合掌の姿を実践することで、1人でも多くの檀信徒の人たちに宗門の目指すところを理解していただけるものと信じています。
 また愛知県名古屋檀信徒協議会独自の行事として唱題行をもっと広めたいと願っておりますので、昨年9月に初めて現代版唱題行と称しての研修会を開きました。講師を求道同願会に依頼したところ、青森県からわざわざ田端義宏副会長がお越しになり、懇切丁寧に指導を受けました。参加者は120数人の檀信徒に来ていただき、信仰の篤さに感服いたしました。
 唱題行を知らない人が意外と多くいましたので、やはりもっと研修会を開かないといけないと考えさせられました。参加者の感想には、「素晴らしい体験をさせてもらった」「お題目をお唱えする喜びが溢れてきた」「大変良かった」との言葉をいただけたのはうれしい限りでした。当教区檀信徒研修道場では必須項目として毎回唱題行を組み入れています。これからも唱題行の体験をしていただける檀信徒が増え続ければこの上ない悦びです。
 お題目をお唱えするのは、朝晩に限らずいつどこでも実践することが信じる力となり生きる力ともなります。どんな苦難に遭遇しようとも大難は小難に、小難は無難になります。
 昨年末高速道路で10トントラックに追突された5台が絡む事故に遭いましたが、ちょっとした打撲で済んだのはまさにお題目をお唱えすることによっての諸天善神のご加護をいただいたからだと感じています。お題目をお唱えするのには、菩提寺以外のお寺の行事に参加すると良いと思います。見聞が広がり、お手伝いをされている檀信徒の働きぶりを知ることが大変参考になります。私も檀信徒協議会を発展させていく上で貴重な体験と思って、できる限り参加し自身の信仰を高める努力を惜しまず邁進して参ります。

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