だんしんきょう 平成27年 6月号

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お題目合掌に心をこめて
檀信徒協議会の活力に
全国檀信徒協議会常任委員
神山喜久夫
 
 毎年2月15日に私の菩提寺では釈尊ご入滅涅槃会法要を営みます。それにあわせて加行所成満僧のご祈祷会が行われます。菩提寺には当日、初行、再行の3人の僧侶が来て、集まった約80人の檀信徒が見守るなかで雪中の水行を行いました。寒さで赤く染まった体で、檀信徒の安全と幸せを祈る姿や、厳しい修行の体験談には多くの檀信徒が感謝・感激しました。
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 さて、北海道の檀信徒協議会の活動ですが、当地区は広大な区域であるため、東西南北の4管区から成り立っていて、それぞれで活動計画を立てています。
 北海道全体としては、例年6月に総会を開き、各管区の前年度の報告、今年度の計画立案に基づき審議の上、活動に入ります。教区全体としての行事は9月頃をめどに管区順に主催して開催される教区檀信徒研修道場が主なものとなります。
 昨年度の道場は、西部が担当し、札幌市の日登寺(佐藤光則住職)で開催しました。その一部を紹介します。
 1日目は開講式の後、佐藤住職と教区檀信徒協議会の会長の私が挨拶し、宗門運動「立正安国・お題目結縁運動」の積極的な参画を促し、合掌を暮らしの中に根づかせる実践を訴えました。その後、身延山大学の浜島典彦学長の講演「終活とお題目」を聴講し、「お釈迦さまとお祖師さま」と題した模擬検定をクイズ形式を行いました。
 2日目は、朝勤の後、専任布教師の林哲彦師の説教、唱題行、座談会「素朴な疑問」を行いました。そして、前日行った模擬検定のおさらいを行いました。知っているようで知らないことが多いことを再認識し、改めてお釈迦さまやお祖師さまのことについて勉強しなおさなくてはと感じた人も多かったのではないでしょうか。
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 次に、私の所属する北部管内の活動に触れてみたいと思います。主な活動は①管区檀信徒協議会総会 ②各組寺信行大会(年2回) ③少年少女修養道場支援 ④宗務所後援「命のシンポジウム」 ⑤教区檀信徒研修道場、となります。いずれもお寺と檀信徒が連携して行うもので、この活動を通じて親交と信仰を深めていきます。
 昨今の社会は、あるゆる点で不安が多くなっていると感じられます。私の管区は北海道でも一番北にあり、少子高齢化社会と過疎化が進んでいるいる地域です。そんな時代だからこそ、心の拠り所が必要なのです。お寺や信仰は、人間にとって心の拠り所となる貴重な場所だと思います。お墓参りは心が休まるひと時でもあるのですから。お題目と合掌の心の弘がりが、安穏な人・平和な社会をつくることにつながると信じています。
 

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