2016年11月6日 高野誠鮮上人講演会

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 『ナポレオンの村』というドラマをご存知だろうか。

唐沢寿明演じる「スーパー公務員」浅井栄治が、過疎にあえぐ村に赴任し、持ち前の行動力とアイディアで限界集落を蘇らせていく物語。

 この『ナポレオンの村』は、実在する「スーパー公務員」の仕事が原案となっている。

 その人物とは、元石川県羽咋市役所の公務員、日蓮宗石川県妙法寺住職、高野誠鮮上人である。

 11月6日、山梨県日蓮宗青年会は、身延山久遠寺報恩閣に於いて、高野上人を講師に迎え「可能性の無視は最大の悪策」の演題のもと、講演会を行った。

 当時、農林課に所属していた高野上人が市長から命じられたのは、限界集落「神子原地区」の活性化、そして、1年以内に農産物をブランド化する、というものだった。

 地元住民の「無理だ」「やれるわけがない」「失敗したらどうする」といった悲観的な声、高野上人の言動に反発し圧力を掛けてくる上司、色々な難問が生じる中、日本で初めてローマー法王に米を献上し高級ブランド米「神子原米」をつくり上げ、農産物の直営所の設置、野菜、米、加工品の販売等を手掛ける会社、「神子の里」設立による地域住民の収入増加、烏帽子親農家制度による大学生農業体験の受け入れ、等々、斬新なアイディア、行動力で成果を出し、Iターンの若い移住者が増え、わずか4年間で限界集落を脱した。

 高野上人は、限界集落蘇生の話を通し、いかに信念、行動、人と人との繋がりが大事かを語ってくれました。

 講演の最後に、青年僧に対し、「日蓮聖人が今の自分を見て何と仰るか考えて行動して欲しい。褒めて下さるのか、それともお叱りになるか。」そして「間違った思想は腐る。枯れることはない。決して腐らない信念を持ち、人に社会に尽くし、日蓮聖人に褒めて頂けるような僧侶になって欲しい。」と語られました。

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