◆住所
山形県上山市高松161 【地図】
当地に庄左エ門、庄次郎の兄弟あって、信篤く日夜に唱題読誦していた。兄弟夫妻共に子宝に恵まれず、ひたすら七面大明神に帰依し、特に当山開基依信院法尼は身命を投うって誓願することにより七面大明神の感応を被り、三十二歳にして懐妊し、一子女を授けられた。
諸願成就するや御仏前の誓願をはたすべく、一家は新寺建立を企画、兄弟は出家得度仏門に入り、明治三十二年、静岡県にあった三嶋山本行寺を現在の地に移転、堂宇を建立し明治四十二年に落慶した。
眼前に蔵王連峰を眺望し、堂宇は小規模ながらも立派に山道も整備され荘厳味あふれる山内である。