日蓮聖人御降誕八百年慶讃天童音楽大法要

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 6月11日、大本山妙顕寺(及川日周貫首)に於いて、京都一部管区「宗祖日蓮聖人御降誕八百年慶讃天童音楽大法要」が、日蓮宗京都府第一部宗務所主催、日蓮宗京都一部檀信徒協議会協賛、日蓮宗京都八本山会後援のもと行われた。
 法要に先立ち、慶讃法要の一月前より「八本山巡拝慶讃読誦会」が行われ、5月10日には大本山本圀寺(早川日章貫首・法華経一ノ巻)・本山妙傳寺(近藤日康代務・法華経二ノ巻)、同月20日には本山頂妙寺(田中日淳貫首・法華経三ノ巻)・本山本満寺(伊丹日章貫首・法華経四ノ巻)、同月26日には本山妙覚寺(宮﨑日嚴貫首・法華経五ノ巻)・本山立本寺(上田日瑞貫首・法華経六ノ巻)、6月10日には本山本法寺(瀬川日照貫首・法華経七ノ巻)、6月11日当日には大本山妙顕寺(及川日周貫首・法華経八ノ巻)が読誦された。
 10日の本山本法寺では、「宗祖ご幼像奉迎遷座式並慶讃唱題行」が行われ、常不軽菩薩品第二十より始まる七ノ巻の読経中に、日蓮大聖人の生まれ故郷・千葉県鴨川市の大本山誕生寺より大聖人のご幼像をお迎えし仮安置された。
 また、式中には御降誕八百年の祝賀を表して管内声明師会が「高祖讃」を詠唱し、式後には唱題行発祥の地である本山本法寺本堂で慶讃唱題行を行い境内地中にお題目の声が響き渡った。
 そして、11日の慶讃法要当日は小雨の降る中ではあったが、僧俗500名を超え堂内堂外には参拝者で埋め尽くされ盛大に行われた。
 第一部の特別講演では、料理研究家である土井善晴氏により「おいしいとありがたい」と題し、仏教にも通じる料理の心を解り易く講演された。
 第二部の天童音楽大法要では、京都府第一部寺庭婦人会並びに華光寺(淺野耀泰住職)和讃部による和讃が奉納され法華経八ノ巻が読誦された。また、慶讃法要開式と同時に、ご幼像の仮安置の本山本法寺より、京都みのり会と京田辺法華寺菩薩団並びに大津本要寺菩薩団によるご幼像万灯練行列(約50名)が賑やかに出発し、途中献華を行う稚児約30名とも合流し大本山妙顕寺の本堂に向けて大行列した。
 本堂での読経中には、ご幼像万灯練行列のお囃子が賑やかに近づき、ご幼像が本堂中央にご安置されると読経の声と万灯行列のお囃子により堂内は最高潮に達し、参拝者は一心に合掌し宗祖日蓮聖人の御降誕の慶讃を表した。
 法要後には、大本山小湊誕生寺鈴木宇海布教部長より御経頂戴並慶讃法話をいただき、最後にご幼像奉拝式が読経の中行われた。参加の檀信徒がお一人お一人中央にご安置のご幼像の前まで進み、幼き頃の日蓮聖人の前で手を合わせお題目を唱えた。
 参加の檀信徒は、「京都だからこのような大法要ができ参拝できて良かった」「御降誕八百年という年に巡り合えただけでも嬉しい」「千葉県までは遠くて行けないが出開帳いただきご幼像を拝せたのは何よりも嬉しかった」等など、それぞれに宗祖御降誕八百年という節目の年に思いを寄せ、今後の信仰心の糧とし帰路に着いた。

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