皆さんこんにちわ。
梅雨ということもあって最近はすっきりしない天気が続きますが体調はいかがでしょうか。
今年も春先から準備をし日々成長を観察していました玄関前の蓮華が見事に咲きました。
蓮華は朝の6時~9時頃まで咲き、午後には蕾を閉じてしまい、3日間くらい続けると花は散ってしまいます。
さて、仏教徒は蓮華を大切にします。
というのも、お釈迦様はお弟子さんたちに「ハスの生き方に、人としての生き方を学びなさい」と言いました。
ハスは沼地にしっかり根を張り、泥の中から養分を吸収し、立派に花を咲かせます。
その花は泥に染まる事なく、本来自分の持っている色「白や青、薄ピンクなど」を咲かせます。
それは、まさに人としての姿勢を示しているんですね。
泥の沼地は、私たちが生活する現実世界です。楽しい事や嫌な事、悲しい事など様々なモノゴトが混ざった場所でもあります。
しかし、そこから目を逸らしてどこか楽しく楽な場所を探しても見つかりませんし、成長出来ません。
その沼地のような現実世界を見つめ、その地へ足を着けて養分を吸収する事で人は成長します。
そうする事で泥色に染まる事なく、本来自分の持っている色「自分の才能や価値」を咲かせる事が出来るのです。
ぜひ蓮華を見たときにこの話を思い浮かべてみてください。
これから7月中に清浄な仏の心をあらわす「白蓮華」も咲くと思いますのでご観賞ください。
(住職記)