本覺寺について

ごあいさつ

 本覺寺の創立は永享8年(1436)ですが、夷堂の歴史はさらに古く、鎌倉時代の初期頃と伝わります。そしてこの夷堂は日蓮聖人とも縁が深く、流罪の地・佐渡から鎌倉に戻られた日蓮聖人が、40数日滞在されたといわれています。その間に、日蓮聖人は鎌倉幕府へ3度目の諫暁をされ、受け入れられなかったために身延への隠棲を決められるなど、後の布教のあり方などを大きく変えられました。
 日蓮聖人が夷堂で法華経を読誦し、一心に願われた「立正安国」の顕現はもちろんのこと、夷堂を参拝する庶民の姿を見て「個人個人のささやかな幸せ」を願われたのではないでしょうか。一部の誰かが富を得られる世の中ではなく、国が民を思い、だれもが平等に暮らすことができる「子どもでも大人でも手に入るささいな幸せ」がある仏国土だったのではないでしょうか。
 私たち個人の力は小さいかもしれません。けれども「小さな笑顔」や「ささやかな幸せ」を人びとに届けることはそんなに難しいことではありません。私たちが少し何かに耐え、人の役に立つことを実践できるならば、それが叶えられるのではないでしょうか。
 本覺寺でもう一つ忘れてはならないのが眼病救護の霊験であります。身延山11世でもある、同寺第2世の行学院日朝上人は眼病救護の誓願を立てられたことから、現在まで信仰が繋がれてきました。「日朝さま」。鎌倉っ子がそう呼ぶ本覺寺はたくさんの庶民に愛されています。

住所

〒248-0006 神奈川県鎌倉市小町1-12-12

正式名称 妙厳山 本覺寺(ほんがくじ)
住所 〒248-0006 神奈川県鎌倉市小町1-12-12
駐車場 無し
電話番号 0467-22-0490