お会式ってなんだろう?

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お会式ってなんだろう?

 お会式(おえしき)と言う言葉聞いたことはありますか?日蓮宗のお会式は、池上本門寺を中心に万灯行列が出たり、夜店が出たりと華やかに、且つ盛大に行われる事があるので、お会式というと日蓮宗の独特の行事のように思われている人もいるかもしれません。

 実は本来、お会式とは開祖の命日をしのぶ法要が行われるのが一般的です。全国各地で行われており、法隆寺の聖徳太子をしのぶお会式は有名です。多くのお会式では開祖をしのぶ法要がしんみりととり行われます。

 そもそも、日蓮聖人は幼少の時に「なぜ仏教はこのようにたくさんの教えがあるのに、世の中は良くならないのだろうか?どのお経を読めば世の中は平和になるのだろうか?」と言う疑問を持ちました。その疑問を晴らすために当時でも有名な比叡山(現在でいうと大学)に修行に入りました。多くの書物を読み一生懸命勉強され約10年間の修行をなされました。そして、とうとう「南無妙法蓮華経」と言う教えに出会い、この教えさえあれば世の中の人全てが幸せになれると言う事を確信しました。

 しかし、ここからが日蓮聖人の苦難の人生の始まりでした。この教えを広めるためにその時代の執権、鎌倉幕府の東條景信に対し「今の宗教は間違っている。早くこの南無妙法蓮華経の教えにしなければ、政府や町の人々全てが不幸になってしまう。どうか早くこの南無妙法蓮華経の教えをみんなで信じていきましょう。」と直接手紙を出し伝えたのです。これ以降、伊豆に流され、何度も襲われ、首を切られそうにもなり、最後には佐渡島に流されてしまったのです。しかし、どんな苦しい迫害にあったとしても決してあきらめることなく 人々のためにこの「南無妙法蓮華経」を広めなくてはいけないと一生懸命ご努力されたからこそ750年経った今でも我々がこの南無妙法蓮華経の教えを信じ唱え実践することができているのです。その日蓮聖人に「報恩感謝」つまり、日蓮聖人の恩に報いるために感謝の気持ちを捧げるのが日蓮宗の「お会式」です 

 どうか、日蓮聖人のご遺徳をしのび たたえるとともに その教えと信仰をさらに継承し広めていきましょう。

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