いのち
いのちとはなんでしょう。
先日見ていたテレビで、いのちは記憶だと言っていました。人の記憶をアンドロイド(人間そっくりのロボット)にインプットすれば、全く同じ人が作り上げられ、死後も、アンドロイドがいる限り、その人は生き続けることができると言っていました。本当にそうなのでしょうか。
私たちのいのちはお釈迦さまからお預かりしています。生きていくうちにたくさんの経験をして記憶を身につけていくので、いのちと記憶は深く関わり合っていると思いますが、記憶はいのちの要素のひとつだと考えています。
年をとり、認知症になり、記憶が消えていくことがあります。認知症は病気とされていますが、もともと記憶は蘇ったり消えたりするあやふやなものです。
また人間には心があります。心は常に変化し、記憶は残っていたり忘れていたり一定ではありません。それらが複合してできているのがひとりひとりのいのちなのだと思います。とても複雑です。
私は、人の身体に宿るのがいのちであって、そのいのちは自分が寿命を迎えた時に、お釈迦さまにお返しするのだと考えています。いのちは決して人間の意志で左右されたり、作り上げられない神聖なものだと思いますが、皆さんはどうお考えでしょうか。
圓大院 神部美妙

