東京では7月盆を終えましたが、全国的にはこれからお盆を迎えられる方も多いことと存じます。
8月はお盆に加え、終戦記念日もあり、命のはかなさや尊さをしっかりと感じ取っていただきたい月でもあります。
「歴史は繰り返される」という言葉がありますが、歴史上起こった事実を忘れてしまった頃に歴史は繰り返されるのでしょう。
当山では毎年、戦争遺族会の方々と慰霊法要を行ってまいりましたが、ここ数年は参加者の方々の高齢化により参列者も数名という年が続いています。
終戦後、80年近くが経ち実際に戦争を経験された方が少なくなってきた今、どのようにして戦争の悲惨さを伝え残していくかということも、考えなければいけません。
争うことを正当化するような風潮もありますが、争うことにより得るものは何一つありません。
生まれるのは憎しみと悲しみのみ。
平和な時代を残すために、歴史を顧みて、後世に伝え残しましょう。