お供え物に添えて

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
記事の内容やリンク先については現在と状況が異なる場合がありますのでご注意ください。

盛夏の候、皆様如何お過ごしでしょうか。
お盆は、年に一度、ご先祖さまと再会できる日です。
ぜひ、ご先祖さまが喜ぶようなお供え物をお仏壇にお飾りして、手を合わせ、お題目を唱えましょう。
ご先祖さまは、その声を聞いて、安らかになります。 
お盆のお供え物は、地域によって様々です。
ある地域では、そうめんをお供えします。
特に長いそうめんをお供えすることで、ご先祖さまに少しでも長く家にいて欲しいという願いを伝えます。
このそうめんを精霊棚の上部に逆さに吊るすところがあります。
この風習はお盆という言葉の意味に由来します。
お釈迦様のお弟子さんの一人に「目連尊者(もくれんそんじゃ)」という方がいらっしゃいました。
自らの神通力によって、亡くなった自分の母がどこにいるか見渡しました。
すると、驚いたことに餓鬼道に堕ち、逆さ吊りの刑に苦しんでいました。
この様子を知った目連尊者は、お釈迦様に泣いて救済する方法を求めました。
そこでお釈迦様は、多くの僧侶に供養して、共に母の救いを祈ることを示されました。
これがお盆の由来で、現在、僧侶と共にご先祖さまのために祈ります。
さらに、この目連尊者の母が苦しめられた逆さ吊りの刑を表すために、そうめんを逆さに吊るすといわれております。
お盆のお供え物には、お盆の由来やご先祖さまへの自らの気持ちが表れます。ご先祖さまに伝えたいたくさんの思いを添えてみましょう。

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
記事の内容やリンク先については現在と状況が異なる場合がありますのでご注意ください。

一覧へ