日蓮聖人へのご供養

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【妙経寺新聞掲載】
桜の開花が待ち遠しいこのごろですが、如何お過ごしでしょうか。

3月のお彼岸となりますと、お仏壇にぼたもちをご供養されているお檀家さんもいらっしゃるかと思います。
ぼたもちが仏教のお彼岸とつながったのは、諸説あります。

日本では、古来より小豆の赤い色が邪気を払うとされてきました。
そのため、小豆によって自らの行いを見つめ直し、心身を正すという意味と、悟りの世界へ精進する季節(=お彼岸)とがつながったと思われます。

鎌倉時代にお生まれになられた日蓮聖人が、ぼたもちや小豆をお食べになられていたか、正確な資料が残っていないため分かりません。
ただ、日蓮聖人のお手紙や書籍を拝察しますと、どのようなご供養があったか描かれております。
食べ物に注目しますと、穀類・いも類・海藻類・果実類・みそ・塩・菓子など、多岐に及んでおります。

その一つに、女性信者さんから日蓮聖人へ届けられた「あらひいも(洗芋)」というご供養があります。その名の通り洗った芋です。
おそらく、わざわざ川で芋を洗って、日蓮聖人に届けたのでしょう。
女性ならではのきめ細かさも感じられます。

鎌倉時代の信者さんと同様に、現代の我々も御供養を大切にしたいものです。
お彼岸の時期に御供養を行い功徳を積み、改めて自らの生き方を見つめなおしたいものです。

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