新年のご挨拶~2014年は「叶う」一年に~

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2014年、あけましておめでとうございます。
お正月はいかが過ごされましたか?
家族と、親戚と、旧知の友人たちと、楽しいお正月をお過ごしになったことでしょう。
 
さて、新年といえば「一年の抱負」。
皆さんは今年の目標決めましたか?
新しい節目に心機一転、新年の目標を決めて、それに向かって1日1日を大切に過ごしたいものです。
その目標(願い)を叶えるために大切なこと。
それは前向きな姿勢、前向きな言葉です。
「叶う」という字は、「口」に「十(プラス)」と書きますよね。
口からプラス(=前向き)の言葉を発している人の周りには自然と善いご縁(=福)が集まるものです。
しかし毎日を過ごしていると、愚痴を言いたくなったり、不平不満を漏らしたくなったり、後悔の言葉を「吐」いてしまうこともあるでしょう。
この「吐く」という字は、「口」に「+(プラス)」と「-(マイナス)」と書きます。
人の口から吐く言葉は時と場合によって、人の心を攻撃する「マイナス」の武器にもなり、心を癒やす「プラス」の治療薬にもなり、そして善い心と善い行動を育むカンフル剤にもなります。
だからこそ、日頃から前向きな善い言葉を発することを心がけてほしいのです。
「口はわざわいのもと」と言うように決してマイナスの言葉から善い結果は生まれません。周りに善い影響を与えることもできません。
口からマイナスのことを言わなくなれば、「吐く」という言葉から「一」が消えて、みんなの願いが「叶う」という幸せな字になるのですから。
 
また、「十」という字には、「たくさんのものを合わせる」という意味があります。
願いは、自分だけの力では叶えることはできません。
自分の周りの家族や友人、同僚たち、1日三度の食事で得ているたくさんのいのち、姿は見えないけれど遠くから見守ってくれているご先祖さまたち、そのみんなの想い「おかげさま」が合わさってはじめて、願いは叶うのです。
だからぜひ、「ありがとう」や「おもてなし」の時でも、食事の前の「いただきます」の時でも、仏壇の前で願い、祈る時でも、ぜひ十本の指で心から手を合わせるようにしてください。これまた「口」に「十」本の指で手を合わせると「叶う」という字になりますから。
自分が生かされていることに気づいて常に感謝の心を持つことができれば、きっと前向きな気持ちにもなることができるでしょう。
 
日蓮聖人はお正月にご信者に宛てた手紙の中で、
『花は開きて果(このみ)となり、月は出でて必ずみち、燈(ともしび)は油をさせば光を増し、草木は雨ふればさかう。人は善根(ぜんこん)をなせば必ずさかう』(「上野殿御返事」)
とおっしゃっています。
花が咲いて必ず実を結ぶように、月がめぐって必ず満月の時を迎えるように、人も善い行いをすれば必ず幸せになれるのだと教えてくださっています。
 
日頃から常に前向きな善い言葉、善い行動を心がけていれば、きっと願いは叶います。
これまでお世話になっているご縁への「おかげさま」の感謝の気持ちを忘れずに、また本年新しく出会うであろう一つひとつのご縁を大切にして、幸せな一年を過ごしましょう。
そしてまた「正しい教えで世界中のすべての人たちが幸せに暮らせますように」という日蓮聖人の願いが少しでも叶う一年になりますように。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 

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