興善寺について

ごあいさつ

JR久世駅から東へ約300メートル、山門から中門までの参道を線路が横切る珍しいお寺があります。それが、正法山興善寺です。線路は、大正12年(1923)に敷設されたものです。
興善寺は、真庭市では数少ない日蓮宗の一寺院です。
日蓮宗とは、宗祖日蓮大聖人が建長5年(1253)4月28日に開宗した宗派です。久遠の本師釈迦牟尼佛を本尊として、経典は妙法蓮華経(法華経)で、お題目(南無妙法蓮華経)をお唱えします。総本山は、山梨県にある身延山久遠寺です。
当山は、慶長13年(1608)の創立です。開山開基は、勝山の妙円寺16世自性院日元で、開基檀越は、塚谷屋杉山三郎右衛門です。日元の草庵を、元和9年(1623)に久世井出端より現在地に移しました。山門は、山口屋三郎右衛門為重(塚谷屋の分家)が貞享4年(1687)に建立し、寛延元年(1748)に仁王像が安置された楼門です。寛政2年(1790)2月、第15世即善院日長の代に、山門を残して本堂などを焼失しましたが、文化12年(1815)、当時の代官重田又兵衛によって再建されました。
また、昭和5年(1930)に、国土安穏・五穀豊穣・除災招福、開運隆昌の守護神である北辰妙見大菩薩を祀る妙見堂が、勝山の池田栄四郎より寄進を受けました。境外仏堂として奥之院があり、第2世徳行院日春の開いた不動明王鎮座の滝は、「お滝さま」と呼ばれています。
中門は、江戸後期に久世の庶民教育を担った典学館の旧門として造られたものです。久世代官所、遷喬小学校、町役場の門として使われた後、縁あって昭和31年(1956)1月に興善寺が譲り受けることになりました。中門を通って右側には、典学館塾頭を務められた菊池正因のお墓が祀られています。
本堂には、御本尊の他、子安鬼子母尊神、大黒尊天神、並びに戦国武将で日蓮宗大信者の加藤清正公が神格化された清正公大神祇がお祀りされています。
第29世詮了院日暢の代に、宗祖第750遠忌記念事業として、山門解体修復・人天蓋の新調・妙見堂の改修・裏門新設・報恩石塔建立を経て、昭和62年(1987)11月には、本堂大屋根瓦の葺き替え及び本堂廊下の改修、平成6年(1994)5月には、客殿庫裏の改築・本堂格天井の改修・妙見堂屋根瓦吹き替えを行いました。
現在は、第30世詮明院日英の代で、平成25年(2013)5月住職交代式が行われました。その際には、歴代廟が改築されました。

トピックス

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住所

〒719-3201 岡山県真庭市久世2715

交通アクセス

●お車でお越しの方
米子自動車道 久世IC降車西へ約5㎞(約10分)

中国自動車道 落合IC降車北へ約8㎞(約15分) 

●列車でお越しの方
JR久世駅下車徒歩約5分

 

正式名称 正法山 興善寺(こうぜんじ)
住所 〒719-3201 岡山県真庭市久世2715
電話番号 0867-42-0716