立正安国・お題目結縁運動 いのちに合掌

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四海唱導 宗門随一 勅願霊場

龍華 大本山 妙顯寺

【Ryuge Myokenji】

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先祖供養は要らない?

先日、供養回向に来た方がいらっしゃいました。

この方は供養する霊位の「法名」を忘れまして、ご実家の方へ連絡をされていたのですが、
その際、「今回はおじいちゃんのために来たから、おじいちゃんだけでいい」という声を耳にしました。

 よく供養回向を受けると「亡くなった身近な人」だけしか供養回向を意識していない方がいらっしゃいます。
たしかにまったくしない方と比べれば、それでもいいわけですが、なかなか自ら「先祖供養」をしたいとおっしゃる方はあまりいないかと思います。

 

Q.では、「先祖」供養は必要なのでしょうか?
みなさんは常日頃そう思っていることでしょう。
 

 
 
そもそも今の人は「先祖」とはどこまでだと思っているのでしょうか?
 
小谷みどりさんの統計では、複数回答で最も多かった項目が「自分の親や祖父母などの近親者」(73.2%)で、次に「自分の家系の初代または初代以降すべて」(50.3%)だった。性別で見ると女性は自分や配偶者の親や祖父母など、自分にと っての近親者といった先祖観を持っていることが分かっている。
小谷みどり「死者祭祀の実態」 group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/ldi/note/notes1004a.pdf
 
つまり、だいたいの人は自分の1世代前か2世代前、良くても3世代前ぐらいの「自分の見知った人だけが自分の先祖だ」と思っている人が多いわけです。
 
Q.しかし、これは本当でしょうか?
 
よくよく考えてみると、今私たちが仮の肉体として使っているこの身体は自分の「父親」と「母親」から出来たわけです。
 
では、自分の「父親」と「母親」はどこから生まれてきたのでしょうか?
 
これも、それぞれ「父親」と「母親」から生まれてきたわけです。
 
そう考えていくと・・・
例えば、自分の10世代前(江戸時代)まで遡ると大体1000人くらいの人の因果関係の結果として出来たのが今の「自分の身体」であるわけです。
 
つまり、私の「身体」は私だけの「身体」ではなく、始まりも分からないような脈々と受け継がれてきた大切な「身体」なのです。
そして、私たちはその頂いた「身体」となる種を自分の「業(行い)」によって築き上げ、自らの「身体」としているわけです。
 
だから、私たちは自分の体を慈しみ、先祖に対して「報恩感謝」をしなければいけないわけです。
 

 
Q.では、なぜ見知った人だけでなく、見たこともない先祖に対して供養しなければいけないのか?

いろいろ理由はありますが、一つは「供養」の順番です。
 
そもそも、ご先祖さまも当然「人間」であるため、必ず「善い行い・悪い行い」をしています。
ご先祖のなかには清廉潔白な方もいたかもしれませんし、極悪非道な方がいたかもしれません。
 

Q.そのなかで、もし自分の先祖がまだ今現在「苦しんでいる」ならば?
 
 
 
何をそんなバカなと思うかもしれませんが、
極楽百年の修行は穢土の一日の功に及ばず」という言葉があるように、

実際に死んだ人とお話したことがある人は分かるかもしれませんが、死んだ人の世界と私たちが感じる世界では時間の流れるスピードが異なります
大体、生きている人たちの世界の「100年」が死んだ人たちのとっての「1日」ぐらいだと思っていいです。
ですから、例えば、400年前の自分が知らないご先祖さまが未だに苦しんでいることはあり得るわけです。

 「縁」がなければ、人は救われません。

当然、この世の時間が経てば経つほど、死んだ人にとって、自分が救われる「縁」は無くなっていきます
。ですから、自分の子孫がいる人にとって、子孫に頼ることは当然の成り行きなのです。
それだけ、「子孫」というのは濃い「縁」なのです。
 
Q.ご先祖さまのなかで苦しんでいる人がいる状態で身近な人だけ供養するとどうなるでしょうか?
 
当然、自分も救われたいから寄ってくるわけです。

芥川龍之介の「蜘蛛の糸」をイメージしてもらったらわかりやすいです。
食べ物で例えるならば、6ピースあるピザをあげた時に、自分の身近な人は1ピースしか食べれず、他は苦しんでいるご先祖さまが5ピースを全部食べてしまうようなものです。なぜなら、長いこと苦しんでいる人はものすごくお腹を空かせた「餓鬼」のような状態だからです。

つまり、身近の人だけ供養していたのでは、供養の効果は薄くなるわけです。
仏教は因果論です。「苦しみ」には必ずそれを引き起こす原因があるわけです。
その苦しみの元を断つことが重要なのです。
 
だから、私たちは「〇〇家先祖代々之霊位」「〇〇家有縁無縁之霊位」などと塔婆に書いて包括的に供養をするわけです。
私たちが苦しんでいるご先祖さまを全てピックアップすることは無理なわけで、とにかく包括的にすればその供養から漏れることはないわけです。
「先祖供養」ってよく考えられていますね。
 
以上、長くなりましたが、
今回は「報恩感謝」と「供養の順番」という面から「先祖供養」の重要さについて書きました。
来月はお盆があるところもありますので、是非「先祖供養」を意識してみたら如何でしょうか?
 
【写真】
もう散ってしまいましたが、四海唱導の庭の「サツキ
 

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