蓮の花が咲きました

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 4カ月ぶりの更新です。今年の3月に2年間続けてきた「寺庭婦人のための仏教講座」が終了し、腑抜け状態になっていました。引き続き日蓮聖人の御遺文の勉強をしたかったのですが、奥さんの寺庭婦人会長の任期が終わりましたので、やむなく講師をほかのお上人に譲りました。毎月お会いしていた美しいご婦人方に会えなくなって、腑抜けになったわけです。
 ところで、今朝庭に出てみると、蓮の花が咲いているではありませんか。一昨年は失敗したこともあり、昨年は蕾が出来た頃から、いつ咲くか、いつ咲くかと、毎日心待ちにしていたのですが、今年は蕾ができているな~という程度でほとんど気にもかけていませんでした。人間っていい加減なもんですね。昨年はもう感動してしまって、ブログに次のように書きました。
 7月20日朝、ようやく蓮の花が開きました。お寺なら、まして「妙法蓮華経」を尊崇する日蓮宗の寺なら、庭先に蓮の花がなければと思い、昨年ホームセンターで1株を買い求めました。花芽が1本立ち上がっていたのですが、そのまま枯れてしまい、がっかり。どうも日当たりが悪かったようで、今年は春先に家内が植え替えてくれて、夏を待ちました。次第に葉が茂り、花芽が3本立ち上がってきて、蕾がだんだんふくらんで、ついに今朝可憐な花を開きました。やった~。もう感動ものです。白蓮華なら最高ですが、「小舞妃」という手乗り蓮です。
 ところで、先日読んだ植木雅俊先生の『仏教、本当の教え』で、「不染世間法 如蓮華在水」の蓮華が経題の白蓮華(プンダリーカ)ではなく、紅蓮華(パドマ)であると知り、びっくり。さらに、法華経には白蓮華は1箇所にしか出てこないことも知り、2度びっくり。岩本裕先生が「サッダルマ・プンダリーカ・スートラ」を「正しい教えの白蓮」(後に「白蓮に喩えられる正しい教え」と訳し変えられているそうです)と訳されていることに何となく違和感をもっていたのですが、植木先生は「白蓮華のように最も勝れた正しい教え」と訳されており、目から鱗でした。
 植木先生のサンスクリット語訳で、「不染世間法 如蓮華在水」の箇所は、「大地を裂いて、今、ここにやって来たところの〔菩薩たち〕は、紅蓮華が〔泥〕水によって〔汚されることがない〕ように、汚されることはありません」です。今朝、花開いたうっすらとピンク色をした蓮の花が、大地を裂いて現れ来たった「地涌の菩薩」がうやうやしく合掌している姿に見えるのは、欲目でしょうか。
 書いた本人が何を書いたかすっかり忘れてしまった今年の1月に見慣れないお名前の方からメールが届きました。「ブログを拝見しました。拙著『仏教、本当の教え』に触れながら、楽しいエッセーをお書きいただき、ありがたく思いました。」
 えっ! お名前をよく見ると、植木雅俊先生です。もう、びっくりして腰が抜けそうになりました。まさか植木先生が僕のブログを読んでいらしたなんて、嬉しいやら恥ずかしいやら。早速ご返事させていただきました。
 それにしても、ネットの力って凄いですね。なにげなく書いていても、たくさんの人に見られてるんですね。これからは少し気をひきしめて書かなくては、と思っています。

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