3月11日、東日本大震災慰霊に行って参りました。

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
記事の内容やリンク先については現在と状況が異なる場合がありますのでご注意ください。

こんにちは、副住職の裕真です。
3月10日11日にかけて、宮城県石巻へ東日本大震災慰霊に行って参りました。
私が所属している神奈川県第一部日蓮宗青年会と神奈川二部青年会様、北海道北部青年会様のお上人方が毎年有志で行っている東日本大震災慰霊法要に、お坊さんという立場になって初めて参加させていただきました。
 
石巻の法音寺様にての慰霊法要、海岸線をお題目を唱えながら行脚、石巻の海岸にあります東日本大震災慰霊塔前にて常経(お経を何回も常にあげる)と慰霊法要のお手伝いをさせていただきました。
 
何も出来ない無力さを感じたあの時から5年。
石巻の海岸線を行脚していると、土台だけが残された家、表札だけが残る家、曲がったガードレールなど被害の爪痕が沢山あり、あれから5年経ったとは思えず、復興にはまだまだ時間がかかりそうでした。 
私のように横浜に住んでおりますと被災地のことはテレビで見て知ったつもりになっていましたが、実際に足を運んで、石巻の空気に初めて触れてみて初めて感じ、わかるものがありました。
 
その中で、今の自分にできる精一杯のお経を慰霊塔の前で一心に読誦させていただきました。
被災された方々の気持ちを語る立場にもございませんが、少しでも心の復興をお手伝い出来ていれば幸いです。
 
石巻慰霊を通して、今をこうして生きていることへの有り難さを感じる反面、今を生きている自分に何ができるのか、何をすべきなのかを考え、見極め、今という時を精一杯生きることが何より大切なことだなと、改めて実感しました。
難しいことですが、少しずつでも実践していきたいと思います。
 
今回の慰霊の中で、私の修行時代にお世話になった先生方に、同じお坊さんという立場で再会出来たことも非常にありがたく、こうした沢山のご縁の中で今の自分は生きているんだなと実感しました。
 
良き経験をさせていただきありがとうございました。
1日も早い復興を心より祈念しております。合掌
 
追伸。
石巻慰霊の写真は、妙恵寺フェイスブックの方にアップさせていただきますので、併せてご覧下さい。
 

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
記事の内容やリンク先については現在と状況が異なる場合がありますのでご注意ください。

一覧へ