ほとけ様の第一歩

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初秋の候、皆様如何お過ごしでしょうか。
お彼岸は、布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧六波羅蜜の修行を行う日とされております。
自らの生き方を見つめ直し、お釈迦様のように安穏な境地を目指します。
この修行の一つ「持戒」は、お釈迦様の戒めを守ることを指します。
私たちは、普段の生活の中でお釈迦様のような生き方を目指し、心がけなくてはいけない小さな行為もあります。
 
例えば、トイレの履物をそろえることも一つの修行とも言えます。
履物を揃えておけば、次に利用する人も使いやすく、お互い温かい気持ちになります。
さらに私たちが大切にしたいのは、法華経を持(たも)つということです。
お寺によっては、法要の前後に「受持(じゅじ)」という文言を唱える寺院もあります。
これは、先ほどの持戒と同じように、法華経を心にとどめておくという意味があります。
お釈迦様の大切な教えである法華経を心から受けとめます。
その結果、我々がお釈迦様のようにほとけ様に成り、普段の生活でもお釈迦様の生き方をすることができます。
右に困っている人がいれば手を差し伸べ、左に泣いている人がいれば一緒に気持ちを分かち合う。
様々な人助けがお釈迦様の教えを守ることにつながります。
普段何気ない気遣い、心配り、これらは、他人を思いやる温かい心から沸き上がります。
このような気持ちを常に持ち続けることが、「持戒」であり、ほとけ様に成る第一歩といえます。
 

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